Dronie ドロニー(自撮り)
海外ではすでにブームになっている、ドローンでの自撮り。空撮と似ているが、被写体は風景よりも自分がメイン。写真をSNSでアップしてシェアする楽しみ方が主流。
日常から離れた、新たな視点
Youtubeで「ドローン 空撮」と検索してみてほしい。ドローンで空撮された世界中の絶景を、楽しむことができる。高千穂峡の両側から迫り来る崖を、縫うようにして飛ぶ映像。どこまでも鏡張りで、まるで地面が消えたかのような光景が広がる、息を呑む美しさのボリビア・ウユニ塩湖。大海原でダイナミックに捕食中のクジラを、真上から見下ろす貴重な瞬間。一日中見続けても、見きれないほどの膨大な数の動画だ。
ここまでの多様な動画が撮影されている背景には、近年の世界的なドローンの普及がある。では、なぜドローンがそこまで普及したのだろうか?
3つの理由がある。1つめは価格。バッテリーやジャイロセンサー、加速度センサーなど、スマートフォンとの共通部品が多いドローンはここ数年でコストが下がり、一般の人でも手が届く価格帯まで下がってきたのだ。
2つめは、飛ばしやすさ。GPSや超音波センサーで、自身の位置を計算し空中で静止(ホバリング)できるドローンは、ラジコンに比べ飛ばしやすく、数時間の練習で基本の操作は身につけることができる。
3つめは、空飛ぶカメラとしての魅力。空中で機体が揺れてもジンバルという装置のおかげで、固定された三脚で撮影したかのようにカメラの画像はブレない。動画も静止画も安定した品質が約束されている。
そして、次の可能性へ
これら3つの理由でドローンは普及し、私たちに日常から離れた新たな視点を見せてくれた。空撮を見て心が動かされれば、今度は自分でも撮りたくなるだろう。
空撮で発展を遂げたドローンは、移動が目的だった自動車が多様性を持ったように、これからさらなる可能性に向かっていく。
Aerial shoot 空撮
ドローンの代名詞とも言える空撮。日常では見ることができない鳥の目のような視点は、作品を見る側も、撮る側も魅了する。空撮をするためにドローンを始める人は多い。
Smart agriculture スマート農業
ドローンの活用がこれから期待される分野の一つ。精密農業とも言われる。ロボット技術や人工衛星を活用することで農業を効率化し、生産性を高める取り組み。近年、国も後押しをしている。農薬散布や、近赤外線カメラで撮影しデータ解析を行う。
Delivery 宅配
昨年12月、Amazonがイギリスでドローンを使った商品の配達実験を行った。配送にかかった時間は注文から13分だった。日本でも、特区などで離島への実証実験が行われている。
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